思い出の欠片

思い出彼のことならもう吹っ切れていました。

新しい出会いにも恵まれていましたし、
それらが恋愛に直結しなくても、楽しいと感じる日々も多くありました。
もちろん、そればかりではありませんでしたし
悲しかったり怒りを感じる時だってあります。
それでも毎日が充実していると言い切ることが出来ていました。

彼との別れはとても辛いものでした。
ほとんど一方的な理由で別れることになったのですが
彼を憎むほうが楽なのではないか・・・というくらい、一方的理由でも私は彼を好きなままでした。
別れてからも彼のことばかりを考えていましたし
彼が万が一、「戻りたい」といえば直ぐに受け入れるつもりでもありました。

しかし彼からの連絡などありませんでした。

そうした日々を過ごしていくうちに、痛みも徐々に薄らぎ
気持ちは晴れやかになっていったのです。

失恋からはもう、立ち直ることが出来た。
そう思ったのですが・・・。

ある日、家の片づけをしていた時、ふと目に入ったのがもうとっくに捨てたと思って居た
私宛のバースデーカード。
それは元彼からのものでした。
一気にその時の思いに戻った私。
どうやら、努めて明るく振舞っていたようです
意外なところから出てきた思い出の欠片に私の涙腺は思わず緩んでしまいました。